2017.1.16

くるまのあれこれ

ＭＩＮＩの歴史②

投稿者：城聖子

皆さん、新年、明けましておめでとうございます。
本年もこのカリテコブログを、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、すこし間が空いてしまいましたが、ＭＩＮＩの歴史２回目の本日は、ＭＩＮＩの車両についてお話します。
ＭＩＮＩの歴史①にもあった通り、難題を出されたＭＩＮＩの産みの親、アレック・イシゴニス。
「小さなボディの中に大人４人が乗れて、荷物が収納でき、かつ経済的で量産が可能な車」を作る為に考えました。
試行錯誤の上に出来上がったのが、MINIなのですが、何が凄いかと言うと、

① 縦置き搭載から横置き搭載エンジンに変えることにより、スペースの有効活用が可能に！
② タイヤをボディの四隅ギリギリに設置するレイアウトにより、安定性が向上！

言葉で並べてしまうと「これだけ？」と感じてしまうかもしれませんが、これが、現在の前輪駆動自動車の礎となる自動車史上初のＦＦ車と呼ばれるフロントエンジン・フロントドライブ車（前輪駆動車）の誕生だったのです。

細かく言いますと、エンジンについては、エンジンとミッションを２階構造とし、ミッションをディファレンシャルごとエンジンのオイルパンの中に収納してしまう事により直にエンジンの回転を駆動力に変換出来ること。
ロングホイールベースかつ、ショートオーバーハングのタイヤ配置により安定性と取り回しの良さを実現し、それに伴うラバーコーンのサスペンションの設定などなど・・・
その他モノコックで形成されたボディや、前輪の駆動軸の上にエンジンを配置するなど、まだまだ他にもある様々な考えのもと、生まれたのがMINIなのです。
その功績が自動車工学の発達した現在にも活かされている、本当にすごい事なのです！

さらに、イシゴニスは急がされる車の開発にデザインも考えなければならず、MINIのデザインスケッチを喫茶店の紙ナフキンに描いたそうです。
やはり良いアイデアはリラックスしている時に浮かんで来るものなのですかね～。

この画期的で想像的な発明により誕生したMINI。
1960年には、エリザベス２世にも納車されたそうです！
その際、女王はアレック・イシゴニスを助手席に乗せ試走するほどMINIの車が気に入ったそうです。
また、性能と合わせて、その独特のデザインから、映画やアーティストなどを通じて大衆文化の中に存在感をアピールしていったMINI。
この車に興味を持ったのが、当時、F－１の世界で名を馳せていた「クーパー・カー・カンパニー」の経営者であるジョン・クーパーでした。
フルネーム「ジョン・ニュートン・クーパー」は画期的な走行性能を持つMINIをレースで使いたいと思いました。
そんな、ジョン・クーパーとMINIそして、アレック・イシゴニスの関係を次回お話したいと思います！

この「くるまのあれこれ」第３回のブログも読んで頂いた方、ありがとうございます。
もっと車を好きになって、ＭＩＮＩにも乗れてしまう「カリテコ」でお出かけしてみませんか！

「ブログ」へ戻る

ＭＩＮＩの歴史②

カテゴリー一覧